クリニックの運営は、院長一人では成り立ちません。
スタッフみんなが力を発揮して、協力し合うことで、患者さんにとっても働くスタッフにとっても
「良いクリニック」になります。
しかし、開業したばかりの院長が直面するのが、「スタッフがなかなか思うように動いてくれない」
「伝えたことが伝わっていない」「人間関係のトラブルが多い」といった悩みです。
どうにすれば理想のチームを作ることができるのか?
ポイントは、院長自身がリーダーシップを発揮して、スタッフを導くことにあります。
今回は、新規開業の院長が押さえておきたい「リーダーシップのポイント」について解説します。
① 院長の「ビジョン」を明確にする
クリニックを開業するうえで、「どんなクリニックにしたいのか?」 というビジョンをお持ちですよね。
それをスタッフに伝えることが大切です。
例えば、
- 患者さんとのコミュニケーションを大切にするクリニック
- スタッフが働きやすい職場を目指すクリニック
- 地域の健康を支えるクリニック
など、方向性を明確にし、それを繰り返し伝えていくことがスタッフの意識を統一する第一歩。
そのために、どんな行動を取れば良いかが明確になってきます。
✅ 院長ができること
- クリニックの理念や目標を文章にまとめ、スタッフと共有する
- 朝礼やミーティングで、ビジョンを伝え続ける
② スタッフを「指示待ち」にさせない関わり方をする
スタッフが「院長の指示を待つ」状態では仕事が滞ってしまいます。
理想のチームを作るには、スタッフが自ら考えて行動できる環境づくりが必要になります。
そのためには、「指示」ではなく「問いかけ」を増やす」ことが大切です。
例えば、
×「この資料、すぐ作ってください」
〇「この資料を作るとしたら、どんな方法がいいと思いますか?」
×「患者さん対応はこうしてください」
〇「患者さんが安心するには、どんな対応が大事だと思いますか?」
スタッフ自身が考える機会を増やすことで、自発的に動く習慣がついていきます。
✅ 院長ができること
- 指示ではなく、質問を増やしてみる
- スタッフの意見を積極的に聞く時間を作る
③ スタッフの「強み」を活かす
スタッフにはそれぞれ得意なこと、苦手なことがあります。
たとえば、
- 患者さんとの会話が得意な人
- 事務作業が得意な人
- 新しいことを学ぶのが好きな人
院長がスタッフの強みを理解し、それを活かせる役割を与えることで、チーム全体がうまく回るようになります。
✅ 院長ができること
- スタッフと1対1で話す機会を作り、得意なことを聞いてみる
- 強みを活かせる役割を意識して任せる
④ 感謝とフィードバックを忘れない
「ちゃんと仕事しているのに、評価されない」と感じると、スタッフのモチベーションは下がります。
逆に、「院長が自分のことを見てくれている」 と感じると、やる気はアップします。
そのために、日々の小さな感謝やフィードバックを伝えることを意識しましょう。
たとえば、
- 「○○さんが受付をスムーズにしてくれたおかげで、患者さんの待ち時間が短縮できたね。
- ありがとう!」
- 「昨日の対応、すごく患者さんが喜んでたよ!」
こうした声かけが、スタッフの成長につながります。
✅ 院長ができること
- 毎日、スタッフの良い点を1つ見つけて伝える
- 改善点を伝えるときも、「できていること」とセットで伝える
まとめ:院長のリーダーシップがクリニックの未来を作る
理想のチームを作るためには、院長のリーダーシップが欠かせません。
✅ 院長が押さえるべき4つのポイント
- ビジョンを明確にし、スタッフに伝え続ける
- 指示待ちではなく、自ら考える習慣をつける
- スタッフの強みを活かした役割を与える
- 感謝とフィードバックを大切にする
クリニックが成長するかどうかは、院長の関わり方次第です。
スタッフとともに、より良いチームを作っていきましょう!